精一杯のLOVEをあなたに。。。
聞いてほしい。
そう思っていたはずなのにいざとなると躊躇していた。
だって…
こんな話を聞いたら、斗真は私の事をどう思うんだろう?
…軽蔑される?
それでも、斗真の優しさに甘えて話してみることにした。
「で、その彼氏は……
なんて言ってんの?」
「ん…話してない。連絡つかないし…。
もうね…
あんなヤツの事はどうでもいいの。
最初からお互いに気持ちなんてなかったし…。
きっとバチが当たったんだと思う。
こういうのを自業自得っていうんだよね?」
平気そうに強がってそんな言葉をはいた。
でも、カクテルにのばした手は小刻みに震えていた。
「……
そんなに強がんなって。
病院行くなら、俺が一緒についてってやるよ。
だから…
暗い顔はもう終わり。酒も終わり。」
そう言って、カクテルグラスがそっとさげられた。
「……?…」
病院に一緒にって?
ただのお客の私の悩み事なんて、聞き流せばいい事なのに…
でも…
斗真の優しい言葉に手の震えはとまってた。
だけど私は
「強がりなのは私の長所なんだもん…」
そんな可愛げのない言葉しか返す事が出来なかった。