精一杯のLOVEをあなたに。。。
「…何でそんな大事な話ちゃんと言ってくれなかったのかな?」
「ん…そんなの言えるわけないじゃん。正直、あたしも葵に言うの迷ったもん。」
「なんで?」
「葵は、きっと私は大丈夫。とかって、身をひく事考えるでしょ?
昔っからそうじゃん。
斗真もそんなふうに悩ませたくなかったんじゃない?」
私を悩ませないため?
だから何もいわずに笑顔で会いにきてくれてたの?
なのに私は自分のことばっかり…
自分のふがいなさに涙があふれた。
「葵?
恋って、そんな綺麗ごとばかりじゃないんだと思う。
たとえ二人が幸せになることで、誰かが傷つくかもしれなくても、
それでも、本気で好きならあきらめちゃだめだよ」
「……」
そう。
たとえ世界中のひとを敵にまわしても、私は斗真を好きでいたい。
そう決めたあの夜のことを思い出していた。