精一杯のLOVEをあなたに。。。
香織から聞いた話はしない方がいいような、そんな気がしたから…
「…無性に、斗真に会いたくなったの」
そう言った。
まんざら嘘じゃなかった。きっかけはどうであれ、そう思ったのはほんと。
「そっか」
斗真は優しく微笑んで私の頭をポンと叩いた。
そしてすぐ横のソファーにうつり、煙草をくわえながら、ベットの上の私に軽く手招きした。
横へおいでの合図。
素直に受け入れて私もソファーへと移動した。
「俺さ…いきなり転がり込んできたりしてごめんな?」
部屋の片隅においてあるライトが部屋を淡く照らすなか、斗真の吐き出す煙草の煙が綺麗に宙に舞った。
「そんなの、ぜんぜんいいよ。来てくれてすご~く嬉しかったし」
だって、
だって、ずっと望んでたことだもん。
斗真の肩に頭をのせてそっと寄り添ってみた。
そんな私の肩をすぐに斗真の左手が包んでくれた。
こんなふうに、誰かに甘えられるって
こんなふうに、自分の全部を預けられる人がいるって
ほんとにほんとに
すご~く幸せ。