精一杯のLOVEをあなたに。。。

side:斗真

あの夜

ボストンバック片手にいきなりやって来た身勝手な俺。


なのに葵は、何一つ聞かなかった。


何も聞かずただ笑顔で俺を迎えてくれた。


あれから1ヶ月。


10月に入ってもまだまだ残暑は厳しく、昼間は半袖で過ごせるほど


それでも夜は随分と涼しくなり、過ごしやくなった気もする。


ここへ来た頃は、寝苦しい夜が続いていたのに…


そんな寝苦しい夜も、俺のすぐ隣にはいつも葵の寝顔があって、



葵がそばにいてくれる。


ただそれだけで
ホッと安らぎ、いつも癒されていた。



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