精一杯のLOVEをあなたに。。。
side:葵
「お疲れさまでした~」
今日はラストのお客様の予約が全てキャンセルになり、少しだけ早く仕事が終わった。
スタッフルームの中は何だか活気に満ちていた。
着替え終わったエステティシャンたちは、念入りにメーク直しを始めた。
さすがバレンタインデー?
「店長お疲れさまです。
今日ってこれに着替えて行くんですか?」
ロッカーにかけてある黒のパーティードレス風のワンピースを見た奈緒ちゃんが目を輝かせていた。
「そうなの…
イベントの日はね、お店のママが特に気合い入っちゃってるから大変なのよ?」
『葵はこれ着てきてね』と手渡されたママ好みのドレス。
黒のシースルーで、胸元のカッティングがお洒落なんだけど、開きすぎていて、何だか気恥ずかしい感じ。