精一杯のLOVEをあなたに。。。
エステの店からラウンジのお店までは、徒歩にして10分程度。
ビジネスホテルのすぐ隣のレンガ色のビルの最上階。
「おはようございます」
夜だというのにここでの挨拶はこれ。
「葵ちゃん似合ってるわぁ。ボックス席のお客様お願いね」
早速、艶やかな着物姿のママが私に近づき耳元で囁いた。
透き通るような白い肌。上品で綺麗でしかもやり手のママはまだ30歳。
そのママを支えるのは、若干26歳のチーママ。サバサバして男っぽい性格で頼れる存在。
そして
レギュラーと呼ばれるフルで働いている女の子が二人。
後の二人は私と同様週に数回だけ出勤してくるバイト。
今日はイベントという事で、満席状態。
週末なみの忙しさにあっという間に時計の針は12時をさす。
かなり疲れていた私の足取りは、それでもとても軽かった。
常連客からのアフターの誘いを丁寧に断って、足早にエンジェルへと急いだ。