精一杯のLOVEをあなたに。。。
私たちはやっとベットの中にいた。

時刻はもう深夜3時

「斗真?早く寝ないと明日仕事でしょ?」


「…俺の心配なんていいっつうの。

眠れないんだろ?

俺なら一晩くらい寝なくても大丈夫だから…」


そういいながら、布団を掛けなおして胸のあたりを優しくたたいてくれた。


まるでお母さんが子供を寝かしつけるみたいに。


「斗真…

なんだかお母さんみたいだね?」


「お母さん?」


「小さい頃にね、
お母さんが、中々眠れない私の横に来てこうやって
胸のあたりをトン…トンってしてくれたんだよ。

そうするといつのまにか安心して寝むれてたんだよねぇ…」


懐かしい思い出。


「そっか?

んじゃ~葵が眠るまで、してやるよ」


懐かしい思い出のせいなのか、斗真の優しさのせいなのか、涙で視界が霞んでしまった…


< 245 / 350 >

この作品をシェア

pagetop