精一杯のLOVEをあなたに。。。
斗真の温かい胸の中で、私はたくさんの涙をながした。


一人で泣く涙は、いつもどこか消化不良なのに…


斗真に受け止めてもらった涙は


気持ちが軽くなってスッキリした。


「…ありがとう…」


泣きはらした瞳で斗真を見つめた。


「…そうだ。まだ朝まで時間あるな?」


時計を見てから煙草に手をのばした斗真は


「昔話でもするか…?」
とニコッと微笑んだ。


斗真は、キラキラとした瞳で幼い頃の話をはじめた。


小学生の頃初めて好きになった女の子に中々好きと言えなかった話。


中学生の頃は、かなりの不良少年だった話。


そして高校生の頃は
サッカー部のキャプテンで女子にモテモテでバレンタインのチョコの数がすごかったらしい話。


色々な話をいっぱいしてくれた。


そんな斗真の昔話に、いつのまにか夢中になって笑えていた。


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