精一杯のLOVEをあなたに。。。
今日はさすがにエンジェルも大盛況だった。


「葵~。こっち~」

一番奥のボックス席から、香織が片手をふっているのが見えた。


斗真とすぐに目があい、軽くアイコンタクトしながら香織のもとへと向かう。


誰の目にも普通に見えたはず?

内心ホッとした。


「葵~今日可愛いじゃん!素敵~!」


香織はもうすでにほろ酔い加減ではなく、テンションが高い。


「すごいわね~。こんな時間なのにまだこんなに賑わってるなんて…正直驚いたわ。
みんなチョコ渡しにきてたりしてね?」

冗談まじりに言ったのに


「そうみたい…」

テンションが急に下がった香織の指さす方向を見た。


バーテンダーの名前がかかれている箱が並んでいた。


どうやら、チョコの数を競っている?

客寄せのイベントになってるのかな?

香織が肩をおとして酔いつぶれそうな気持ちに納得した。


そんな香織を元気づけながら、私の瞳は斗真の姿を常に追いかけていた。


オーダーが混みあっているのか、常に神経をフル稼働させて真剣な表情で仕事をこなしている。


そんな斗真の姿に、胸が熱くなった。


『ときめいている?』

そう、はっきりと実感していた。



これが恋?



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