精一杯のLOVEをあなたに。。。
「…葵?」


香織が私の肩をポンとたたいて、長椅子に腰かけるように促してくれた。


「…ごめんね…こんな時間に…一人じゃおかしくなりそうで…」


病院について斗真が集中治療室に運ばれた後…


気がつくと香織に電話をしていた。


「…そんなの気にしなくていいよ。
でも、いったい斗真に何があったの?」

「……わかんない。
ドアの前に斗真が倒れてて…

頭からものすごくいっぱい血が流れてて…」


その時の光景を思い出し、私は両手で顔を覆った。


また涙が溢れてきた。

いったい何があったの?


斗真が何でこんな事に?


「…斗真なら絶対に大丈夫だよ」


香織の力強い言葉に私も涙をぬぐって
頷いた。


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