精一杯のLOVEをあなたに。。。


「葵?ここにいたんだ?」


「か、香織?どしたの?また来てくれたの?」


「うん。
リュウさんと一緒にね。
リュウさんは、今、病室で斗真と話してるよ?」


「リュウさんも?そう…」


リュウさんと話してるって事はリュウさんの事は覚えてるんだ…


「あのさ…」


私が斗真の事を説明しようとすると…


「…聞いた。
かずくんから電話もらったんだ。

斗真と葵が大変だからって…

最初ね、かずくんが何言ってんのか信じられなくって……
すぐに飛んできた。

斗真ったらさ…私の事もわかんないみたい…」

香織も首を横にふりながらやりきれない様子だった。


「…そっか…」

私はまたため息をつく。

「葵…?
大丈夫だよ~!
元気だしなよ!
ね?
あたしが無理矢理思い出させてやる。
さ、斗真のとこ行こ」
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