精一杯のLOVEをあなたに。。。

「…俺さ、色々考えたんだけど。

俺ってさ、今まで結構フラフラ、地に足がついてない状態で生きてきたんだよな。

仕事も女も、それほど真剣になれなくて…

多分、俺の人生ってこのままこうやって流されてくんだろうなぁ～って、ずっと思ってたんだよな？」


斗真の優しくて穏やかな語り口調。

私は相槌を打ちながらただ黙って聞いた。


「そんな俺が…葵と出会って、
みんながいうようにマジでお前に惚れて、精一杯お前の事守ってやりたい。


なんて、頑張れてたんだなって思って、内心すっげぇ嬉しかったよ…俺。」


私は下を向いた…

何となく斗真の言いたいその先の言葉がわかったから…



「それほどマジに惚れてたのに…

一生守ってやりたいって思ってたのに…

そんなに大切なヤツなのに…
なのに…

今の俺は葵との事を何ひとつ思いだせない…。


こんな気持ちのまま一緒になんていられないだろ…？


大切にしてた女だからこそ、尚更こんな中途半端な状態で葵のそばにいることはできない。

ごめ…ん…葵」