精一杯のLOVEをあなたに。。。


「…あのさ…葵?

もしかして気使ってたりする?」


私はぶんぶん首を横にふった。


「気なんか全然使ってないよぉ。

ここはね、斗真と初めて一緒に来たお店だし、大好きな場所だから。」


やっと斗真の表情筋が緩んだ。


「そ…そっか?
んじゃ~じゃんじゃん飲も。」


「あっ!私はいい。ウーロン茶で」


「えっ?まさか
ラウンジでバイトしてて飲めないとかないよな?」


また斗真は驚いた顔でそう聞いた。


「あとで、車運転して連れていきたいとこあるから…」


そう…

あの場所には車でしか行けない。

ちゃんとリュウさんから車も借りてきたし。

あとはあの場所まで、無事につけるかが問題なんだけど。


女の子が注文をとりにきた…


「ウーロン茶ふたつ」

斗真がそう言って笑顔を見せた。
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