精一杯のLOVEをあなたに。。。
居酒屋を出て、斗真の手をしっかり握りながら歩いた。


あの日と一緒………。



あの日も、こんな風に切ない気持ちでいっぱいになりながら、斗真の手を握ってた。



このまま
ずっと一緒にいたい…。


このまま
ずっと斗真のそばにいたい…。



あの日と一緒だった。



一緒にいればいるほど、やっぱり斗真が好きだと思い知らされる。


好きな気持ちが強くなっていく。



無理…

もう無理……。

やっぱりもう限界…。



あの場所で
笑ってサヨナラなんて私には無理…だ。



「葵…次はどこ行く?」


斗真の優しい声が、私の返事を待っている。


「…………」
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