精一杯のLOVEをあなたに。。。
楽しい時間というのは、ほんとにあっというまにすぎるもの…


外に出ると


さっきまで降っていた雨はもうあがっていた。


「駅まで送ってくよ。」


そんな斗真の言葉に少し寂しい気分になった。


「ほら…」


少し前を歩く斗真は振り返って、綺麗な細長い手を私の前に差し出した。


その手を素直にそっと握った。


手を繋いだだけで、こみあげてくる斗真への想い。


愛しいという気持ちが胸の中いっぱいに広がった。


このままずっとこの手を離したくない…


素直にそう思った。


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