精一杯のLOVEをあなたに。。。
「俺さ…1年前から先輩に誘われて、ルームシェアしてるんだけどさ…」
マンションに帰り着き、食事を終えたあと
ソファーに並んで腰掛けながら、斗真の話に耳をかたむけていた。
「…先輩ってもしかして女の人?」
「いや…先輩は男」
「…そぅ?」
少しだけホッとしていた。
でも、斗真の表情は少し曇り、私から瞳をそらした。
わずかな沈黙が、息苦しさを誘う…
斗真は吸っていた煙草を灰皿の中にクシュっとねじ伏せた。
「事情があって…今はその先輩の妹と二人で暮らしてるんだ…」
先輩の妹…って?
多分あの黒髪の人?
「…事情って?」
動揺した気持ちを落ち着かせようと、私もメンソールの煙草を手にとった。