精一杯のLOVEをあなたに。。。
第6章☆罪な優しさと嘘
「お帰りなさい」
いつもどうりの笑顔で出迎えてくれるエリカに少し胸が痛んだ。
「今日はね…
オムライス作ったんだぁ~」
そんな嬉しそうなエリカの背中に俺は唐突に残酷な話をした。
「エリカ…ごめん。
俺、もうここでエリカと一緒に暮らせない…」
エリカの動きがとまった。
唐突すぎたのは承知の上。
でも、唐突に切り出さなければ、エリカに巧みにかわされてしまうから。
振り向いたエリカの顔には、さっきまでの笑顔は当然なかった。
リビングのテーブルをはさみ、重苦しく息苦しい、空気が二人を包む。