反響ノイズ
「知りたい?」
嬉々として目を輝かせる男だが、私は全くと言ったら嘘になるけど興味なんてほとんどないから…
「いや、別にいーよ。」
と、言ってドアへと向かう。
一瞬で空気が凍るのがわかったが、あえて無視。てか、面倒…
すれちがう時に腕を掴まれた。
それにイライラして何?と視線で訴えてみると、男は焦ったように…
「ちょっ!待ってっ!?俺の事気になんないの!?」
「…。」
どうしよう。こいつ絶対痛い感じの人だよ。
頭が可哀想になっている男に哀れみの視線を向ける
はぁ、と息を吐いて…
「ウザイから離せ。」
心の底から言った。