天使ラビィの不思議な珠
天使ラビィの不思議な珠
1.
~*~*~*~
あるところに、よく笑う女の子の天使がいました。
名前はラビィ。
ふわふわした髪の毛と、白くキレイな羽がいつもキラキラ光っていて、
たくさんいる天使の中でもとびきり可愛く見えます。
ある日、神様はラビィにまんまるの珠を渡しました。
「これはラビィの心と同じ。大事にして、いつも持っているように」
ラビィは神様の言っている意味が分かりませんでしたが、笑顔でお礼を言いました。
神様がくださるものは大切なもの。
そう思って、不思議な珠をギュッと抱きしめます。
白いおヒゲの神様は、ラビィに優しく微笑みかけ、消えていきました。
それはとても不思議な珠でした。
ある時は濁ったかと思うと、また別の時は透明になります。
青くなったり赤くなったり、一度として同じ色になることがないのです。
ラビィはそれを持っていると、不思議と気持ちが楽になりました。
だからずっと持ち歩いて、時々取り出しては色を確認して、ホッとしたように笑うのです。
それを見て他の天使たちは、神様がラビィにだけ特別な宝物を与えたのだと思いました。
「どうしてラビィにだけ?」
「ずるいね」
みんな小さな声でコソコソと悪口はいうけれど、直接ラビィに告げる天使はいませんでした。
たった一人、天使のカピィを除いては……。
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あるところに、よく笑う女の子の天使がいました。
名前はラビィ。
ふわふわした髪の毛と、白くキレイな羽がいつもキラキラ光っていて、
たくさんいる天使の中でもとびきり可愛く見えます。
ある日、神様はラビィにまんまるの珠を渡しました。
「これはラビィの心と同じ。大事にして、いつも持っているように」
ラビィは神様の言っている意味が分かりませんでしたが、笑顔でお礼を言いました。
神様がくださるものは大切なもの。
そう思って、不思議な珠をギュッと抱きしめます。
白いおヒゲの神様は、ラビィに優しく微笑みかけ、消えていきました。
それはとても不思議な珠でした。
ある時は濁ったかと思うと、また別の時は透明になります。
青くなったり赤くなったり、一度として同じ色になることがないのです。
ラビィはそれを持っていると、不思議と気持ちが楽になりました。
だからずっと持ち歩いて、時々取り出しては色を確認して、ホッとしたように笑うのです。
それを見て他の天使たちは、神様がラビィにだけ特別な宝物を与えたのだと思いました。
「どうしてラビィにだけ?」
「ずるいね」
みんな小さな声でコソコソと悪口はいうけれど、直接ラビィに告げる天使はいませんでした。
たった一人、天使のカピィを除いては……。
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