天使ラビィの不思議な珠
4.
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カピィがやってきたのは、珠を落としたあの池です。
「見つけなきゃ。ラビィがおかしくなっちゃう」
カピィはゆっくり池に入りました。水は冷たくて、すぐに足や指が痛くなります。
「無理無理無理ー。冷たすぎる!」
カピィはあっさりと弱音を吐きます。
これじゃ冷たすぎて、探すこともできなさそうです。
だけど、頭の中から、いつもにこにこだったラビィが消えません。
「ラビィ……」
優しくて、いつも笑顔で。
みんなが嫌がるお願いも、ちゃんと神様の元まで届けるラビィ。
だから神様はラビィにあの珠をくれたのかもしれません。
あれはきっと、ラビィの苦しい心を助ける働きをしていたのでしょう。
「そうだよ。そういえば」
ラビィが嫌なお願いを受け取るときは、深い青色で。
ラビィが本当に嬉しそうに笑うときは、ピンクのキラキラした色だった。
「あれは ラビィの気持ちの色だったのかもしれない」