天使ラビィの不思議な珠
2.
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カピィは男の子の天使です。
口は悪いけど、本当は心の優しい男の子。
カピィは、ラビィが大切にしているその珠が気になって仕方ありませんでした。
ある日、池のそばでラビィがおひるねしているのを見つけた時、カピィはその珠を見ようとして近づいていきました。
カサリという音に気づいたラビィは、飛び起きました。
目の前にカピィの姿があって、目をパチクリと大きくひらきます。
「カピィ?」
「ラビィ、あの、その。ずるいよ、一人だけ神様から贈り物をもらうなんて!」
「え?」
ラビィは困ってしまいました。
ラビィにも、どうして神様が自分にだけ贈り物をくれたのか分からなかったからです。
「えっと、ごめんね?」
「悪いと思ってるなら見せてよ! その珠」
大事に持っているように言われた珠。
だけどちょっと見せるだけならきっと問題無いはずです。
「うん。いいよ」
ラビィはカピィに珠を手渡しました。