恋の糸がほどける前に

「……え、あ、わあああっ!!」


フリーズしていた頭がようやく動き出すと同時に大胆すぎる行動を自覚して、思わず飛び退いていた。

恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしいいいいっ!!!


「ごめんっ!!」

「いいって別に!……一瞬誰かわかんなくてめっちゃびびったけど!」

「え」


そ、そんなにこの水着、変だったかな!?

高校生だしビキニでしょ、なんて張り切ってみたけど、やっぱりまだお子様には早かった!?


そう思って自分の格好を見てみたけど、

「あ、あれ?」

そう言えば、さっきの芽美の変態発言で、上までチャック閉じてたんだった。

お腹なんて出てないし、パーカーに極限に短いスカート、みたいな格好なんだけど。


……あ、もしかしてこの脚か!

この肉つきまくりの脚がせっかくの可愛い水着を台無しにしてるのか!


「……なんでそんな苦しそうなとこまで閉めてんの?」

「へ」

「パーカー」

「え、苦しそう?」

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