始まりは恋の後始末 ~君が好きだから嘘をつく side story~
急いで服を着てリビングに行くと彼の姿がない。
「あれ?」
部屋を見渡すと、ベランダに彼の後ろ姿を見つけた。スーツの上着は着ていなくて、ワイシャツだけじゃ寒そうだけどな。側まで行くとタバコを吸っている様子が見えた。
「寒いでしょ?中で吸って大丈夫だから入って」
「ん?大丈夫ですよ」
タバコの煙を吐いて、振り返る。
大丈夫と言っても、風はないけど空気は冷たい。
「でも・・」
私が言いよどんていると、手にしているタバコを軽く挙げて見せた。
「これだけ吸ったら戻るから、咲季さんは中にいて」
「じゃあすぐコーヒー淹れるから」
そう伝えてキッチンに行き、コーヒーメーカーをセットする。エアコンの設定温度を少し高めに設定しておく。
そして灰皿を引き出しから手にしてベランダに出て、灰皿を差し出した。
「使って」
彼が携帯灰皿を手にしていたのは分かっていたけど、何か気を使わせているようで気になってしまった。いつも誰か遊びに来た時は、部屋の中で吸ってもらっている。なのに彼氏にベランダで吸わせていることがかえって気になり、自分も側にいることにした。
「ありがとうごさいます」
私の気持ちを察知したのか、手にしていた携帯灰皿をポケットの中にしまい私から灰皿を受け取った。
そして彼の隣に立つと、私のことを気にかけてくれる。
「あれ?」
部屋を見渡すと、ベランダに彼の後ろ姿を見つけた。スーツの上着は着ていなくて、ワイシャツだけじゃ寒そうだけどな。側まで行くとタバコを吸っている様子が見えた。
「寒いでしょ?中で吸って大丈夫だから入って」
「ん?大丈夫ですよ」
タバコの煙を吐いて、振り返る。
大丈夫と言っても、風はないけど空気は冷たい。
「でも・・」
私が言いよどんていると、手にしているタバコを軽く挙げて見せた。
「これだけ吸ったら戻るから、咲季さんは中にいて」
「じゃあすぐコーヒー淹れるから」
そう伝えてキッチンに行き、コーヒーメーカーをセットする。エアコンの設定温度を少し高めに設定しておく。
そして灰皿を引き出しから手にしてベランダに出て、灰皿を差し出した。
「使って」
彼が携帯灰皿を手にしていたのは分かっていたけど、何か気を使わせているようで気になってしまった。いつも誰か遊びに来た時は、部屋の中で吸ってもらっている。なのに彼氏にベランダで吸わせていることがかえって気になり、自分も側にいることにした。
「ありがとうごさいます」
私の気持ちを察知したのか、手にしていた携帯灰皿をポケットの中にしまい私から灰皿を受け取った。
そして彼の隣に立つと、私のことを気にかけてくれる。