ラストバージン
「いつなら大丈夫ですか? 僕は、土日祝日は夜なら大抵大丈夫ですし、昼でも時間が取れる日はありますので、結木さんに合わせます」
「あっ……えっと、ちょっと待って下さい」
慌てて手帳を取り出し、四月のスケジュールを確認する。
直近で空いているのは、明々後日の日曜日。
久しぶりの日曜日の休暇で、三月からずっと忙しかったからのんびりしようと考えていて、特に予定は入れていなかった。
「明々後日の日曜日なら……」
「え? そんなに早くていいんですか?」
「はい、この日は予定もありませんので……。でも、榛名さんは大丈夫ですか? 確か、部活の顧問をされているんじゃ……」
「うちは、試合前以外の日曜日は休みなんです。じゃあ、日曜日のランチはどうですか?」
断る理由はなくて、迷わずに微笑む。
「ぜひ」
「ありがとうございます」
喜びに満ちた表情の榛名さんの瞳は優しげで、その笑顔をとても好きだと思った。
「結木さんの番号とアドレスを教えて頂けますか?」
「はい」
お互いの携帯会社が同じだった事に親近感が強まるのを感じながら連絡先を交換し、詳細はメールで決める事にして榛名さんと別れた――。
「あっ……えっと、ちょっと待って下さい」
慌てて手帳を取り出し、四月のスケジュールを確認する。
直近で空いているのは、明々後日の日曜日。
久しぶりの日曜日の休暇で、三月からずっと忙しかったからのんびりしようと考えていて、特に予定は入れていなかった。
「明々後日の日曜日なら……」
「え? そんなに早くていいんですか?」
「はい、この日は予定もありませんので……。でも、榛名さんは大丈夫ですか? 確か、部活の顧問をされているんじゃ……」
「うちは、試合前以外の日曜日は休みなんです。じゃあ、日曜日のランチはどうですか?」
断る理由はなくて、迷わずに微笑む。
「ぜひ」
「ありがとうございます」
喜びに満ちた表情の榛名さんの瞳は優しげで、その笑顔をとても好きだと思った。
「結木さんの番号とアドレスを教えて頂けますか?」
「はい」
お互いの携帯会社が同じだった事に親近感が強まるのを感じながら連絡先を交換し、詳細はメールで決める事にして榛名さんと別れた――。