チャラ男とちょうちょ
「わかってる!大丈夫だから!じゃ、いってきまーす」

あたしは1Caratに近づいたところで店長に電話した。電話の向こうの店長は、心配しっ放しだった。

「確か、この辺…」

と1Caratがあるあたりをウロウロする。


「愛咲リオナさんっすよね?こんなとこで何してんすか?…よかったらこれからどっかいきません?」


明らかに客を取れないホストが必死になってるのが見て取れた。

「行かないです!」

と断ると、そいつは腕を引っ張った。

「やめてよ‼︎」

と強めに言ったとき、

「リオナさん!」

と瞬くんが迎えに来てくれた。

「涙香さんが待ってるから、行こ」

そう言って、お店に連れて行ってくれた。
< 104 / 147 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop