チャラ男とちょうちょ
一週間後、あたしは言われたとおり病院に行った。
またエコー検査をしたら、この間は見えなかった小さな袋が見えた。
「おめでとう。妊娠してるわね。これが胎嚢。簡単に言えば赤ちゃんが入っている袋のことね」
と、先生に言われた。
真由美も通うこの病院は、おばあちゃん先生なんだけどとっても評判がいい。
先生によると、あたしは妊娠4〜5週くらいだと話を聞いた。
先生は、『おめでとう』と言ってくれた。
(妊娠って、おめでたいことなんだよね。
妊娠してるって言われて嬉しいよ!だけど…)
おめでとうってこの子は思われるのかな?そう思ったら悲しくなった。
全部あたしが招いたことなんだけど。
1人でこれからやっていけるのか不安になった。
「あれ?リオナちゃん?」
聞き覚えのある声にビクっとなる。
声の方を振り向く勇気がない。
「どうしたの?こんなとこで!お見舞いとか?」
と肩を叩かれた。
涙香さんだった。
涙香さんは、仕事の時とはちがってオシャレだったけどホストには見えなかった。
「涙香さんこそ…」
と言うと、
「俺?俺は姉ちゃんのお見舞い!昨日、姪っ子が産まれたんだ」
ってうれしそうに話してくれた。
またエコー検査をしたら、この間は見えなかった小さな袋が見えた。
「おめでとう。妊娠してるわね。これが胎嚢。簡単に言えば赤ちゃんが入っている袋のことね」
と、先生に言われた。
真由美も通うこの病院は、おばあちゃん先生なんだけどとっても評判がいい。
先生によると、あたしは妊娠4〜5週くらいだと話を聞いた。
先生は、『おめでとう』と言ってくれた。
(妊娠って、おめでたいことなんだよね。
妊娠してるって言われて嬉しいよ!だけど…)
おめでとうってこの子は思われるのかな?そう思ったら悲しくなった。
全部あたしが招いたことなんだけど。
1人でこれからやっていけるのか不安になった。
「あれ?リオナちゃん?」
聞き覚えのある声にビクっとなる。
声の方を振り向く勇気がない。
「どうしたの?こんなとこで!お見舞いとか?」
と肩を叩かれた。
涙香さんだった。
涙香さんは、仕事の時とはちがってオシャレだったけどホストには見えなかった。
「涙香さんこそ…」
と言うと、
「俺?俺は姉ちゃんのお見舞い!昨日、姪っ子が産まれたんだ」
ってうれしそうに話してくれた。