チャラ男とちょうちょ
最後のお客様を店の外まで見送って、うーんと背伸びをした。
そういえば、清水裕貴はzeroの系列店でボーイをしてるって言ってた。
だから、毎日ここにいるわけじゃない。
ふとそんなことが頭をよぎった。
そんな時だった。
道路を横切って誰かがあたしに近づいてきた。
「看板、すげーな!」
清水裕貴だった。
「すごい、のかな?」
あたしがそう答えると、
「初めて普通にしゃべってくれた」
と、清水裕貴は笑った。
振り返ってみれば、あたしは彼にいつもそっけなかった。
というか、何で今普通に答えてしまったのか自分でもわからない。
「リオナさん、風邪ひきますよ」
一緒にお見送りに出たボーイに言われる。
「戻りな!…お疲れ!」
あたしはまたね、と言うとビルの中に戻った。
そういえば、清水裕貴はzeroの系列店でボーイをしてるって言ってた。
だから、毎日ここにいるわけじゃない。
ふとそんなことが頭をよぎった。
そんな時だった。
道路を横切って誰かがあたしに近づいてきた。
「看板、すげーな!」
清水裕貴だった。
「すごい、のかな?」
あたしがそう答えると、
「初めて普通にしゃべってくれた」
と、清水裕貴は笑った。
振り返ってみれば、あたしは彼にいつもそっけなかった。
というか、何で今普通に答えてしまったのか自分でもわからない。
「リオナさん、風邪ひきますよ」
一緒にお見送りに出たボーイに言われる。
「戻りな!…お疲れ!」
あたしはまたね、と言うとビルの中に戻った。