チャラ男とちょうちょ
そう考えてはいたけど、なかなか店長に言い出せずにいた。
店長にもオーナーにもすごく良くしてもらってると感じているからこそだった。
「体は大丈夫?」
龍さんは、赤ちゃんのこと以来心配してまめに連絡してくれていた。
(龍さんになら、相談しやすいかも)
そう思い浮かんで、龍さんに相談したいことがあると打ち明けると龍さんのマンションにおいでと言われた。
メールで送られてきた住所をタクシーの運転手さんに告げた。
意外とうちから近かった。
「いらっしゃい」
龍さんは優しく迎えてくれた。
龍さんの部屋は生活感が全然なくて、だけどきちんと片付けられている部屋だった。
「相談ってなに?」
「あの、あたし引退しようかなって思ってて…」
あたしがそう言うと龍さんは目を真ん丸くした。
「辞めちゃうの?」
「なんか…。赤ちゃんができたときから夜しか知らないあたしって大丈夫なのかなって思うようになって…」
「うん」
「それに、前みたいに頑張ろうって気力が湧いてこなくなったりして。仕事は好きなんですけど、こんな気持ちで続けていいのかなって疑問もあって」
「わかるな、その気持ち。でも、真奈美ちゃんが辞めたら店長さん倒れちゃいそうだね」
「…ですよね」
そう答えたら龍さんは笑った。
店長にもオーナーにもすごく良くしてもらってると感じているからこそだった。
「体は大丈夫?」
龍さんは、赤ちゃんのこと以来心配してまめに連絡してくれていた。
(龍さんになら、相談しやすいかも)
そう思い浮かんで、龍さんに相談したいことがあると打ち明けると龍さんのマンションにおいでと言われた。
メールで送られてきた住所をタクシーの運転手さんに告げた。
意外とうちから近かった。
「いらっしゃい」
龍さんは優しく迎えてくれた。
龍さんの部屋は生活感が全然なくて、だけどきちんと片付けられている部屋だった。
「相談ってなに?」
「あの、あたし引退しようかなって思ってて…」
あたしがそう言うと龍さんは目を真ん丸くした。
「辞めちゃうの?」
「なんか…。赤ちゃんができたときから夜しか知らないあたしって大丈夫なのかなって思うようになって…」
「うん」
「それに、前みたいに頑張ろうって気力が湧いてこなくなったりして。仕事は好きなんですけど、こんな気持ちで続けていいのかなって疑問もあって」
「わかるな、その気持ち。でも、真奈美ちゃんが辞めたら店長さん倒れちゃいそうだね」
「…ですよね」
そう答えたら龍さんは笑った。