チャラ男とちょうちょ
「俺のお嫁さんになる?」

「えー?またまた冗談を!龍さんは優しいんですね」

あたしはそう答えた。

「俺、マジなんだけど。それじゃなかったらお腹の子の親になろうなんて思わないよ」

「ありがとうございます…。気持ちはうれしいです。…だけど」

だけど、どうしても裕貴のことを思い出してしまう。

「それ以上は言わなくていいよ、何となく真奈美ちゃんの考えてることわかる。わかってる上で言ってるっていっても無理だよな!」

「龍さん…」

「俺、本気だってこと、ちゃんと証明するから」

「証明って…」

「俺もホストってか、プレーヤーは引退する」

「そんな…‼︎」

「そのあとの俺を見てどうするか決めてくれればいい」

龍さんはあたしの瞳を見てそう言った。
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