チャラ男とちょうちょ

俺、本気だってこと、ちゃんと証明するから







あの日、龍さんに言われたことを思い出す。
龍さんは今、それをあたしに本当に証明してくれている。
こんな風に想われるなんて、人としてとても幸せなことなんじゃないかと思う。
まさか龍さんが本気であたしのことを好きになってくれるなんて思ってなくて、真剣に龍さんの気持ちに向き合おうなんて思ってなかったけど、ちゃんと考えなきゃいけないと感じた。

よく、一緒にいて幸せになれるのは一番好きな人より二番目に好きな人なんて言葉をお客様が言っていた。

龍さんに二番目とかは思ってないけど自分が相手を追いかけるより、相手が自分を受け止めてくれるほうがあたしは幸せだって思うのかな？と思う。
龍さんは両手をいっぱいに広げてあたしを受け止めてくれる、そんな感じがする。
実際、時間を合わせて一緒にいるのが少ししかないのに、こういうのが幸せって言うんだなって思うことがいっぱいある。