チャラ男とちょうちょ
龍さんと肩を並べて歩くのはもう何回目だろう。
駅前に差し掛かると、裕貴に話しかけられたあの日を思い出す。
「聞いてる?真奈美ちゃん」
龍さんに顔を覗き込まれてハッとした。
「ごめんなさい…」
「いいっていいって!」
龍さんは笑って言ってくれたけど、なんだかいつもとは雰囲気が違った。
「あのさ…。そろそろ真奈美ちゃんの気持ち、聞かせてほしいな」
突然の龍さんの言葉を聞いて、あたしは固まってしまった。
いつまでも龍さんのことを待たせてはいけないのも、龍さんが作ってくれるこの雰囲気に甘えていられないのも分かっている。
それに、きっと龍さんのような人と一緒になれば穏やかな気持ちで毎日過ごせて、幸せになれそうだなっていうことも分かっている。
もう、あんな思いは絶対にしたくない。
駅前に差し掛かると、裕貴に話しかけられたあの日を思い出す。
「聞いてる?真奈美ちゃん」
龍さんに顔を覗き込まれてハッとした。
「ごめんなさい…」
「いいっていいって!」
龍さんは笑って言ってくれたけど、なんだかいつもとは雰囲気が違った。
「あのさ…。そろそろ真奈美ちゃんの気持ち、聞かせてほしいな」
突然の龍さんの言葉を聞いて、あたしは固まってしまった。
いつまでも龍さんのことを待たせてはいけないのも、龍さんが作ってくれるこの雰囲気に甘えていられないのも分かっている。
それに、きっと龍さんのような人と一緒になれば穏やかな気持ちで毎日過ごせて、幸せになれそうだなっていうことも分かっている。
もう、あんな思いは絶対にしたくない。