チャラ男とちょうちょ
「何すんの⁉︎」
あたしがそう言うと、裕貴はあたしの目をじっと見た。
なんだか、視線を外すことができない。
「オレ、まなみのことが好き」
「はぁ?」
「彼氏いないでしょ?」
「…いないけど。」
「じゃ、今日からオレのだから」
「勝手に決めないでよ!それに、裕貴が好きなのはあたしじゃなくて愛咲リオナのあたしでしょ?」
いつも、そうだった。
お客様はもちろん、あたしをいいね、かわいいねって言ってくれるのは、あたしが愛咲リオナだから。
結局みんな、愛咲リオナのあたしが好きなだけで、塚原真奈美のあたしのことは好きじゃない。
忙しいのは事実だけど、いつからかそれに気づいたあたしは恋愛を遠ざけるようになった。
雑誌に載っても、大きな看板になっても、どこか冷めていたのはきっとあたしのようであたしじゃないのを知っていたから。
裕貴もきっと、そうに違いない。
あたしがそう言うと、裕貴はあたしの目をじっと見た。
なんだか、視線を外すことができない。
「オレ、まなみのことが好き」
「はぁ?」
「彼氏いないでしょ?」
「…いないけど。」
「じゃ、今日からオレのだから」
「勝手に決めないでよ!それに、裕貴が好きなのはあたしじゃなくて愛咲リオナのあたしでしょ?」
いつも、そうだった。
お客様はもちろん、あたしをいいね、かわいいねって言ってくれるのは、あたしが愛咲リオナだから。
結局みんな、愛咲リオナのあたしが好きなだけで、塚原真奈美のあたしのことは好きじゃない。
忙しいのは事実だけど、いつからかそれに気づいたあたしは恋愛を遠ざけるようになった。
雑誌に載っても、大きな看板になっても、どこか冷めていたのはきっとあたしのようであたしじゃないのを知っていたから。
裕貴もきっと、そうに違いない。