チャラ男とちょうちょ
何をするかなんて考えてなかったあたしたちは、結局カラオケに入ることにした。
あたしは、カラオケは正直苦手。
だけど、カラオケなら人目につかないから。
平日の夕方とはいえ、誰に会うかわからない。
もし、あたしが男の人と歩いていようものならあっという間に噂になる。
お客様に知られたら、夢を壊すことにもなるし、同業の女の子にバレればあることないこと言われる。
あたしはそんなの気にしすぎじゃないかと言ったけど、裕貴は絶対にそれは良くないと言った。
部屋に着いて、あたしたちはいろんなことを話した。
たまに裕貴は歌を歌ったりしたけど。
「オレ、真奈美と付き合ってるってバレたら殺されるだろーなー」
「誰に?」
「真奈美の客!」
「あはは!大げさ」
「いや、マジだよ!ってゆーか真奈美は愛咲リオナがどれぐらいの価値があるのかわかってなさすぎ」
「価値もなにも、ここは歌舞伎町じゃないんだしさー。ただの地方のキャバクラだよ?」
「バカじゃないの!真奈美に会いたいけどいっぱいだからってしょうがなくうちの店に来る客だっているし、真奈美に憧れてキャバ嬢になる子だっているんだから」
「そんなの知らないもん」
「ま、それだから愛咲リオナの悪い噂聞かないんだろーけど」
と、裕貴は笑った。
「あ!夜ナビでオレのこと検索すんなよ?」
夜ナビとは、キャバ嬢やホスト、ボーイやお客様の噂話なんかが好き勝手に書き込める掲示板のこと。
「そんな、くだらないの見ないし」
あたしは、興味がないから見たこともないし自分が他人に何と言われようと気にしない方だ。
中には自分のことが気になって掲示板を食い入るように見ている子もいるけど。
「よかった」
と裕貴は言った。
そういえば樹莉ちゃんが裕貴のことチャラいって言っていた。
きっとよくないことが書かれてるんだな、と何となく感じた。
あたしは、カラオケは正直苦手。
だけど、カラオケなら人目につかないから。
平日の夕方とはいえ、誰に会うかわからない。
もし、あたしが男の人と歩いていようものならあっという間に噂になる。
お客様に知られたら、夢を壊すことにもなるし、同業の女の子にバレればあることないこと言われる。
あたしはそんなの気にしすぎじゃないかと言ったけど、裕貴は絶対にそれは良くないと言った。
部屋に着いて、あたしたちはいろんなことを話した。
たまに裕貴は歌を歌ったりしたけど。
「オレ、真奈美と付き合ってるってバレたら殺されるだろーなー」
「誰に?」
「真奈美の客!」
「あはは!大げさ」
「いや、マジだよ!ってゆーか真奈美は愛咲リオナがどれぐらいの価値があるのかわかってなさすぎ」
「価値もなにも、ここは歌舞伎町じゃないんだしさー。ただの地方のキャバクラだよ?」
「バカじゃないの!真奈美に会いたいけどいっぱいだからってしょうがなくうちの店に来る客だっているし、真奈美に憧れてキャバ嬢になる子だっているんだから」
「そんなの知らないもん」
「ま、それだから愛咲リオナの悪い噂聞かないんだろーけど」
と、裕貴は笑った。
「あ!夜ナビでオレのこと検索すんなよ?」
夜ナビとは、キャバ嬢やホスト、ボーイやお客様の噂話なんかが好き勝手に書き込める掲示板のこと。
「そんな、くだらないの見ないし」
あたしは、興味がないから見たこともないし自分が他人に何と言われようと気にしない方だ。
中には自分のことが気になって掲示板を食い入るように見ている子もいるけど。
「よかった」
と裕貴は言った。
そういえば樹莉ちゃんが裕貴のことチャラいって言っていた。
きっとよくないことが書かれてるんだな、と何となく感じた。