チャラ男とちょうちょ
「今日はどうする?」

あたしの髪をとかしながら、ヘアメイクさんが言った。

「もちろんお任せで」

そんなやりとりをしていると、あたしの
携帯が鳴った。


『仕事終わってからでいいから会いたい』


裕貴からだ。
まるであたしがチョコを用意してるのを知ってるかのようだ。


『イベント中だし、日曜日だし、何時に上がれるかわかんないよ?』

『それでもいいよ!終わったら電話して』

裕貴の返事は早かった。
今日、頑張れば裕貴に会える。
そう思ったら、なんだかやる気が湧いてきた。

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