チャラ男とちょうちょ
「リオナには悪いけど、断らないで行ってきてほしい」

店長の答えはあたしの思っていた通りのものだった。

「…わかった、いってきます」

あたしはそう返事をして、青葉さんにもOKと答えた。
青葉さんを待たせて、あたしは裕貴に電話した。

「終わった?」

「ごめん…。アフター入った」

「太客なんでしょ?謝ることないって」

「ごめん…」

「帰ったら、電話して」

「わかった」

あたしは話しながら、心の中で何回も裕貴に謝った。
普通だったら怒られてもおかしくない。
裕貴が行ってこいと言ってくれたのは、あたしがどういう仕事をしているか理解してくれているからだ。

あたしは青葉さんと、青葉さんが行きつけのバーへ向かった。
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