チャラ男とちょうちょ
あゆみ
それからあたしたちは、仕事が終わってから翌日の仕事が始まるまでを時々一緒に過ごすようになった。
変な噂が立つのは困るから、並んで外を歩くことはできなかったけど一緒にいられるだけで幸せだった。
だけど、最近気になることがある。
それは裕貴が付けているピアス。
左耳の何個か開いてるうちのひとつには、いつも派手なピアスがぶら下がっていた。
初めてデートしたときは、ハートの形をしたドリームキャッチャーにフェザーのもの。
最近は、大きめのクロス。真ん中にジルコニアっぽい石が埋め込まれている。
これって、男の子がするようなものなのか。
仕事柄、どうしても相手を観察してしまう。
あたしが違う職業だったらあまり気にも留めなかったのかもしれない。
「さりげなく聞いてみたらいいじゃん」
真由美に相談すると、あっさり返された。
「さりげなくって…」
「そのピアスかわいいよね!いつも思ってたんだよねーぐらいの感じで」
「そっか…。今度聞いてみようかな」
なんて決意したときに事件は起きた。
変な噂が立つのは困るから、並んで外を歩くことはできなかったけど一緒にいられるだけで幸せだった。
だけど、最近気になることがある。
それは裕貴が付けているピアス。
左耳の何個か開いてるうちのひとつには、いつも派手なピアスがぶら下がっていた。
初めてデートしたときは、ハートの形をしたドリームキャッチャーにフェザーのもの。
最近は、大きめのクロス。真ん中にジルコニアっぽい石が埋め込まれている。
これって、男の子がするようなものなのか。
仕事柄、どうしても相手を観察してしまう。
あたしが違う職業だったらあまり気にも留めなかったのかもしれない。
「さりげなく聞いてみたらいいじゃん」
真由美に相談すると、あっさり返された。
「さりげなくって…」
「そのピアスかわいいよね!いつも思ってたんだよねーぐらいの感じで」
「そっか…。今度聞いてみようかな」
なんて決意したときに事件は起きた。