チャラ男とちょうちょ
「はい!あ、あたしモモって言います。で、こっちはあゆみ。今、いろんなお店回るのがうちらのブームで!ねっ、あゆみ」
「あ、うん」
「へぇー、あたしも他のお店って行ったことないしやってみようかな」
なんて、話を合わせる。
さっきからモモがずっと1人で話している。
あゆみは、相槌を打つだけ。
それなのにあたしの動きをひとつひとつじっくり観察しているような、そんな気がしてならない。
「リオナさん、指名です」
ボーイに声をかけられ、あたしは席を立とうとした。
その時、あゆみは左側の垂れ下がってきた長い前髪を左耳にかけた。
その左耳には見覚えのあるピアスがぶら下がっていた。
大きめのクロス。
真ん中にはキラリと光る石。
裕貴のしているものと同じ。
普通、ピアスは二つで一組。
だけどあゆみの右耳には同じピアスがぶら下がっているようには見えない。
あたしは、呼ばれている卓に向かう前に
「あの卓に、フル盛り。お金はあたしにツケてください」
とボーイに言った。
「わかりました。サイズは」
「Mで」
それだけ言って、あたしは指名してくれたお客様の元に向かった。
「あ、うん」
「へぇー、あたしも他のお店って行ったことないしやってみようかな」
なんて、話を合わせる。
さっきからモモがずっと1人で話している。
あゆみは、相槌を打つだけ。
それなのにあたしの動きをひとつひとつじっくり観察しているような、そんな気がしてならない。
「リオナさん、指名です」
ボーイに声をかけられ、あたしは席を立とうとした。
その時、あゆみは左側の垂れ下がってきた長い前髪を左耳にかけた。
その左耳には見覚えのあるピアスがぶら下がっていた。
大きめのクロス。
真ん中にはキラリと光る石。
裕貴のしているものと同じ。
普通、ピアスは二つで一組。
だけどあゆみの右耳には同じピアスがぶら下がっているようには見えない。
あたしは、呼ばれている卓に向かう前に
「あの卓に、フル盛り。お金はあたしにツケてください」
とボーイに言った。
「わかりました。サイズは」
「Mで」
それだけ言って、あたしは指名してくれたお客様の元に向かった。