チャラ男とちょうちょ
ほんの数時間前に居たはずの街は、昼間とは別の顔をしていた。
もうすぐクリスマスということもあって、宝石箱をひっくり返したようにイルミネーションが眩しく煌めいている。
ここが、あたしの戦場。


ふと昼間のあいつを思い出す。
zeroの方を見ると、あいつが歩道で他のボーイたちと話をしていた。
背が高いから、目立っててすぐわかった。


(本当にボーイだったんだ)


あたしはそう思って自分のお店に入った。
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