チャラ男とちょうちょ
いろんな憶測があたしの中で勝手に渦巻いて、あたしはどうしたらいいのか答えを出せずにいた。
「真奈美ー会いたい。仕事終わったら迎え行く」
そう裕貴から電話がくるとやっぱりうれしいと思ってしまう。
それまでは、複雑な気持ちに襲われるのに。
裕貴が迎えに来てくれる。
駐車場に車を停めて、裕貴の家まで歩く。
あたしは、いつも裕貴のちょっと後ろを歩く。
「荷物、持つ」
裕貴がいきなり振り返って言った。
「いいよ!男の子が女の子の荷物持って歩くのってなんかかっこ悪いし。自分の好きな人にはかっこよくいてほしいから!」
あたしは普段からそう思っていたから、そう答えると裕貴は驚いた顔をした。
「その代わり、手繋いで?」
あたしはキャバ嬢で裕貴はボーイ。
普通のカップルみたいに堂々と手を繋いで歩くことなんてできない。
でも、今はまだ暗いし裕貴の家まで50mぐらい。
誰かにバレる可能性は少ないし、やっぱりあたしだって普通のカップルみたいなことしたいと思う。
「……かわいいやつ」
そう裕貴は言うとあたしの手に指を絡めてくれた。
幸せだなって、素直に思った。
「真奈美ー会いたい。仕事終わったら迎え行く」
そう裕貴から電話がくるとやっぱりうれしいと思ってしまう。
それまでは、複雑な気持ちに襲われるのに。
裕貴が迎えに来てくれる。
駐車場に車を停めて、裕貴の家まで歩く。
あたしは、いつも裕貴のちょっと後ろを歩く。
「荷物、持つ」
裕貴がいきなり振り返って言った。
「いいよ!男の子が女の子の荷物持って歩くのってなんかかっこ悪いし。自分の好きな人にはかっこよくいてほしいから!」
あたしは普段からそう思っていたから、そう答えると裕貴は驚いた顔をした。
「その代わり、手繋いで?」
あたしはキャバ嬢で裕貴はボーイ。
普通のカップルみたいに堂々と手を繋いで歩くことなんてできない。
でも、今はまだ暗いし裕貴の家まで50mぐらい。
誰かにバレる可能性は少ないし、やっぱりあたしだって普通のカップルみたいなことしたいと思う。
「……かわいいやつ」
そう裕貴は言うとあたしの手に指を絡めてくれた。
幸せだなって、素直に思った。