チャラ男とちょうちょ
裕貴のアラームの音で目が覚める。
あたしたちは爆睡していたようだ。
「じゃ、あたし行くね」
もうお別れの時間。
いつもなら裕貴が送ってくれるんだけど、なぜかあたしは一人で帰ろうと思った。
「なんで?送ってくのに」
「ギリギリまで寝ちゃったし、裕貴遅刻しちゃうよ?」
「ちょっとぐらい遅刻したって大丈夫だよ」
「ダメダメ!お仕事はちゃんとしてください!…じゃーね」
あたしはそう言って階段を下りた。
お邪魔しました、と言ってドアを開けると
「電話するから!」
と窓から顔を出した裕貴が大声で言った。
あたしはニコッと笑って手を振った。
なんだか、心がチクチクする。
大きな通りでタクシーを拾って乗り込んだとき、携帯が鳴った。
あたしたちは爆睡していたようだ。
「じゃ、あたし行くね」
もうお別れの時間。
いつもなら裕貴が送ってくれるんだけど、なぜかあたしは一人で帰ろうと思った。
「なんで?送ってくのに」
「ギリギリまで寝ちゃったし、裕貴遅刻しちゃうよ?」
「ちょっとぐらい遅刻したって大丈夫だよ」
「ダメダメ!お仕事はちゃんとしてください!…じゃーね」
あたしはそう言って階段を下りた。
お邪魔しました、と言ってドアを開けると
「電話するから!」
と窓から顔を出した裕貴が大声で言った。
あたしはニコッと笑って手を振った。
なんだか、心がチクチクする。
大きな通りでタクシーを拾って乗り込んだとき、携帯が鳴った。