チャラ男とちょうちょ
その次の日も電話がかかってきても、出ることができなかった。
ただただディスプレイに映る、裕貴の名前だけを見つめていた。
真由美が言うんだからよっぽどなんだと思う。
だけど、まだあたしは何か決定的なものを見たわけでも聞いたわけでもない。
どこかで裕貴を信じたいあたし、だけど裕貴を疑ってるあたしもいて…。
話したら、きっと裕貴はあたしの扱いがうまいからあたしは何も言えなくなる。
それがわかってたから、電話に出たくなかった。
「店長、平日、出勤する時間遅くしてもらっていいかな?」
「どうした?何かあったか?」
あたしの申し出に店長は驚いていた。
無理もないと思う。
今までずっと、こんなこと言ったことがなかった。
「何にもないよ!…ただ、撮影が昼間にあると何か疲れちゃって…。ちゃんと仕事は今まで通り頑張るから、しばらくはいいかな?…ダメ?」
「最近、リオナには頑張ってもらいすぎてたな。…リオナは文句を一言も言わないから俺も甘えてた。一時間ずらすか」
と店長は言ってくれた。
本当は疲れたなんて嘘。
出勤時間がずれれば裕貴にバッタリ会う可能性がないから。
今は裕貴にどんな顔をして合えばいいのかわからない。
そしたら、裕貴はきっと別れようって言うに決まってる。そんな気がしていた。
まぁ、このままいけばどっちにしても振られるとは思うけど。
ただただディスプレイに映る、裕貴の名前だけを見つめていた。
真由美が言うんだからよっぽどなんだと思う。
だけど、まだあたしは何か決定的なものを見たわけでも聞いたわけでもない。
どこかで裕貴を信じたいあたし、だけど裕貴を疑ってるあたしもいて…。
話したら、きっと裕貴はあたしの扱いがうまいからあたしは何も言えなくなる。
それがわかってたから、電話に出たくなかった。
「店長、平日、出勤する時間遅くしてもらっていいかな?」
「どうした?何かあったか?」
あたしの申し出に店長は驚いていた。
無理もないと思う。
今までずっと、こんなこと言ったことがなかった。
「何にもないよ!…ただ、撮影が昼間にあると何か疲れちゃって…。ちゃんと仕事は今まで通り頑張るから、しばらくはいいかな?…ダメ?」
「最近、リオナには頑張ってもらいすぎてたな。…リオナは文句を一言も言わないから俺も甘えてた。一時間ずらすか」
と店長は言ってくれた。
本当は疲れたなんて嘘。
出勤時間がずれれば裕貴にバッタリ会う可能性がないから。
今は裕貴にどんな顔をして合えばいいのかわからない。
そしたら、裕貴はきっと別れようって言うに決まってる。そんな気がしていた。
まぁ、このままいけばどっちにしても振られるとは思うけど。