チャラ男とちょうちょ
あたしは、裕貴の車の中にいた。
さすがにいつまでもシカトするわけにはいかない。
でも、いい加減裕貴も呆れてるんじゃないかと思っていた。
「前から言おうと思ってたんだけど、裕貴っていつもそのピアスしてるよね」
もう、どうなってもいいやと半ば諦めるとあんなにためらってたことを普通に聞けた。
「ピアスって、コレ?」
「うん。その派手なやつ」
「これ、結構前に買ったんだよね〜」
(じゃあ結構前からあゆみと付き合ってたんだ?)
「ふーん。」
「…そろそろ新しいの欲しいなって思ってたんだよね」
「そうなんだー」
「一緒に買いに行って、お揃いにする?」
「…そうだね」
それっきり、あたしは無言になった。
一緒に買いに行くってどうやって?
それは、あたしが愛咲リオナでいるうちにはありえないよって遠回しに言われているような気がした。
きっと裕貴は今まで同業者と付き合ってきたんだろうから、はっきり分かる指輪とかじゃなくてピアスとかの気づかないような小物をそうやってお揃いにしてきたんだろうなってなんか思った。
さすがにいつまでもシカトするわけにはいかない。
でも、いい加減裕貴も呆れてるんじゃないかと思っていた。
「前から言おうと思ってたんだけど、裕貴っていつもそのピアスしてるよね」
もう、どうなってもいいやと半ば諦めるとあんなにためらってたことを普通に聞けた。
「ピアスって、コレ?」
「うん。その派手なやつ」
「これ、結構前に買ったんだよね〜」
(じゃあ結構前からあゆみと付き合ってたんだ?)
「ふーん。」
「…そろそろ新しいの欲しいなって思ってたんだよね」
「そうなんだー」
「一緒に買いに行って、お揃いにする?」
「…そうだね」
それっきり、あたしは無言になった。
一緒に買いに行くってどうやって?
それは、あたしが愛咲リオナでいるうちにはありえないよって遠回しに言われているような気がした。
きっと裕貴は今まで同業者と付き合ってきたんだろうから、はっきり分かる指輪とかじゃなくてピアスとかの気づかないような小物をそうやってお揃いにしてきたんだろうなってなんか思った。