チャラ男とちょうちょ
裕貴のとこまでは4つ下った駅。
あたしは、あまり詳しくないけど東口にお店があるのは前にあゆみとモモのブログを見て知っていたからとりあえず東口で降りた。
裕貴はコーラが好きだからコンビニに寄ってコーラを買った。
「着いたけど」
「早っ!今行く」
あたしはとりあえずわかりそうなところに立っていた。
まだ21時で、人通りが多い。
「バス停の近くにいるの、真奈美?」
「うん」
裕貴からはあたしが見えてるみたいだったけど、あたしは裕貴がどこにいるのかさっぱりわからなかった。
「お疲れ!」
いきなりあたしの横で声がしたからびっくりした。
「ん、これ」
あたしはぶっきらぼうにコンビニの袋ごとコーラを渡した。
「さんきゅ」
裕貴は、すぐにコーラを飲んだ。
「やっと会ってくれた」
「会わないなんて言った覚えないけど」
「まーねー」
「……」
お互い無言になる。
あたしは、自分からこの間の声は誰?とは聞かなかった。
聞いたら負けのような気がしたからだ。
「わざわざ来てくれてありがと。来てくれないと思ってた」
「仕事中でしょ?平気なの?」
「とりあえず下に任せてきた」
「そっか…」
「ちょっとでも会えるなら会いたかったんだよね」
「うん」
「真奈美は?会いたいって思ってた?」
「さぁ?わかんない」
素直にうんって言えばいいのに、ついつい捻くれたことを言ってしまう。
そんなとき、裕貴の携帯が鳴った。
「はい、あ、まじ?ダメ、まだ入れないで」
裕貴の下で働くボーイからだろう。
「あー!まじかよ‼︎どこって駅の方だよ!…うっせーな!絶対くんなよ」
そう言って裕貴は電話を切った。
きっと裕貴が戻らないと回らなくなってきたんだろう。
「もう、戻ったほうがいいんじゃない?」
「…大丈夫」
「仕事はしっかりやって」
「ごめん」
「…これ。今日誕生日でしょ?」
あたしは持ってきていた小さな袋を裕貴に渡した。
「覚えててくれたの?」
「当たり前でしょ、彼氏なんだから!じゃーね」
あたしはそれだけ言って駅へ歩いて行った。
あたしは、あまり詳しくないけど東口にお店があるのは前にあゆみとモモのブログを見て知っていたからとりあえず東口で降りた。
裕貴はコーラが好きだからコンビニに寄ってコーラを買った。
「着いたけど」
「早っ!今行く」
あたしはとりあえずわかりそうなところに立っていた。
まだ21時で、人通りが多い。
「バス停の近くにいるの、真奈美?」
「うん」
裕貴からはあたしが見えてるみたいだったけど、あたしは裕貴がどこにいるのかさっぱりわからなかった。
「お疲れ!」
いきなりあたしの横で声がしたからびっくりした。
「ん、これ」
あたしはぶっきらぼうにコンビニの袋ごとコーラを渡した。
「さんきゅ」
裕貴は、すぐにコーラを飲んだ。
「やっと会ってくれた」
「会わないなんて言った覚えないけど」
「まーねー」
「……」
お互い無言になる。
あたしは、自分からこの間の声は誰?とは聞かなかった。
聞いたら負けのような気がしたからだ。
「わざわざ来てくれてありがと。来てくれないと思ってた」
「仕事中でしょ?平気なの?」
「とりあえず下に任せてきた」
「そっか…」
「ちょっとでも会えるなら会いたかったんだよね」
「うん」
「真奈美は?会いたいって思ってた?」
「さぁ?わかんない」
素直にうんって言えばいいのに、ついつい捻くれたことを言ってしまう。
そんなとき、裕貴の携帯が鳴った。
「はい、あ、まじ?ダメ、まだ入れないで」
裕貴の下で働くボーイからだろう。
「あー!まじかよ‼︎どこって駅の方だよ!…うっせーな!絶対くんなよ」
そう言って裕貴は電話を切った。
きっと裕貴が戻らないと回らなくなってきたんだろう。
「もう、戻ったほうがいいんじゃない?」
「…大丈夫」
「仕事はしっかりやって」
「ごめん」
「…これ。今日誕生日でしょ?」
あたしは持ってきていた小さな袋を裕貴に渡した。
「覚えててくれたの?」
「当たり前でしょ、彼氏なんだから!じゃーね」
あたしはそれだけ言って駅へ歩いて行った。