どうやらイケメンに関わると ロクなことがないようです


「だって!これで見合いの話でも来てみな!」

あ、確かに。


「秋ってこの学校の女子の誰よりも金澤くんと結婚する確率高いよね」

「そぉ~ゆぅ~寒痒(さむがゆ)い話は止めよ!虫酸がはしる...」

秋はさすさすと自分の両腕を擦りながら身震いした。




秋の家、神宮寺家と、金澤家、そして、富川家は日本御三家と呼ばれている由緒もあるし、財力もある、未だ劣らぬ名家で、

そんな名家のご子息ご令嬢がうちの学校に、しかも同じ学年に集まってきちゃったもんだから、入学式は大変だったなぁ...



あーゆーのは、二度と起こってほしくないもんだ。


あ、卒業式があるじゃん。



うわっ、と両膝を床につき頭を抱える私の横で、秋も同じポーズをしていたなんて、私は知るよしもなかった。




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