兄妹ですがなにか?


紅音の父さんがその沈黙を破った。

「怪我させたんだ、娘を幸せにしないと許さんぞ」

「……っ!はいっ」

その言葉は…

結婚を意味する。

「あなた……!」

紅音のお母さんが嬉しそうに笑った。

「あ、でも義父さん、怪我してなくても、もらうつもりなので、宜しくお願いします」

葵がそういうと、

「まぁ、まず、紅音が君のそばにいたいと言うかどうかだがな。」

と一言。

そーだよな。

紅音はたぶん自分が葵のこと好きなこと気づいてないだろうしな


だからまだ、付き合うのは先になるのかな。

てゆうか、本気で悩んでる葵。

あ、紅音のお父さんの言葉、身に染みたんだな、きっと。

また出るぞ、

あの言葉

きっと、紅音に向けて

それでも紅音は言うだろう。

私がいたいから一緒にいるんだ。と。


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