兄妹ですがなにか?
声の主は麻妃だった。
麻妃は、真剣な顔で言った。
「雅人…雅人にとって私は妹でしかなくても、
私にとって雅人はお兄ちゃんじゃないの。
私にとって雅人はねーー…」
言葉を止める麻妃
俺にとっても妹なんかじゃないよ
そんな言葉を飲み込んで、麻妃の言葉を待つ。
「大好きな男の子なんだよ」
そういった麻妃の目には涙が浮かんでいた
俺だって…
麻妃が好きだ
愛してる
でも、ごめん、
俺にはまだ無理だ
もう少し、待っててくれないか
「ごめん、俺は中途半端なことしたくないから。」
そういった途端、泣き出した麻妃、
ごめん、麻妃
この言葉にはまだ続きがあったんだ