黒愛−kuroai−
ブタ子達4人に、ラブシーンをタップリ見せつけてから、許してやった。
柊也先輩に
「二度と愛美とテニスコートに近づくな」
と言われ、肩を落として出て行った。
◇
その日の夜、桃ラビ達4人は掲示板上で荒れていた。
連なるレスには…
『クロアイふざけんな!』
『あんたのせいでうちら…』
『シカト?出て来いよ!』
クロアイに対する不満が爆発していた。
彼女達がどれだけ息巻いても、掲示板にクロアイは現れない。
その代わり……―――
翌日、暗い顔で登校したブタ子。
目は赤く腫れ、一晩泣いた顔をしている。
そんなブタ子に、いつもお昼を食べている仲良しメンバーが集まり、何があったのかと聞いている。
自慢の黒髪に櫛を通し、菜緒と楽しくお喋りしていた私。
菜緒を待たせて、ブタ子の側に近づいた。