我が子がオッサンに見える件について
「こーゆー者です……」
そうしてもう一度、丁寧に名刺を差し出してきた。
不快な気分を隠せないが、再び名刺に視線を落とした。
「……フラワーエンジェル社……花野(はなの)くしゃみ……」
うさんくせぇ……! 絶対偽名だ!
「私、花粉症にお困りの方の元に我が社の薬を――」
「あ、結構です!」
説明中にも構わずに私はドアを閉めようとしたがドアを強く引っ張られた。
「まだ話し中ですよ……? それに今回は、我が社の創立記念として無料サンプルを配布中なんですよー」
そうしてもう一度、丁寧に名刺を差し出してきた。
不快な気分を隠せないが、再び名刺に視線を落とした。
「……フラワーエンジェル社……花野(はなの)くしゃみ……」
うさんくせぇ……! 絶対偽名だ!
「私、花粉症にお困りの方の元に我が社の薬を――」
「あ、結構です!」
説明中にも構わずに私はドアを閉めようとしたがドアを強く引っ張られた。
「まだ話し中ですよ……? それに今回は、我が社の創立記念として無料サンプルを配布中なんですよー」