我が子がオッサンに見える件について
なんだかんだで時刻は、夕方6時。お決まりの様に父さんが先に帰って来た。


「お帰りなさい。父さん」
「っ!」
パタパタと駆け寄る私を見て父さんは目を見開いた。

「……何?」
「いや、別に……てか今日の夕食は何かな?………ってぶり大根か!」

スタスタとリビングに向かい食卓の皿に目を落とす父さん。そこに並んだ食材に父さんは嬉しそうな声をあげる。

無理もない。
< 51 / 82 >

この作品をシェア

pagetop