我が子がオッサンに見える件について
ご飯出来てるから早くランドセルしまってきなさい。」
背を向け、ぴしゃりと告げた。
「なんでぇ? 面倒臭いからママがやってよー」

拗ねた様な口調でタクは言い放ち、プイと顔を背けた。
「って……げっ! 今日の夕飯、魚〜? サイアク〜! 食べたくない!」

食卓に並んだメニューを見てタクは嫌そうに言い放った。そう、タクと父さんの好みは正反対なのだ。

「タク、ぶり大根旨いぞー一口食べてみろ」
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